方言「びゃっこ」を解説

「びゃっこ」はどこの言葉?

方言クマ
方言クマ

「びゃっこ」は秋田県の方言だよ。

「びゃっこ」は標準語で?

びゃっこ

  標準語で、『少し』『ちょっと』

方言ハチ
方言ハチ

「びゃっこ」は、標準語の『少し』『ちょっと』と同じ意味だよ。

「びゃっこ」はどういう意味?

「びゃっこ」は「少し」や「ちょっと」といった時につかいます。

方言イヌ
方言イヌ

友達と遊んでいるときや、何かをお願いするときに、「びゃっこ」って言葉を使うんだ。

「べぁっこ」とも使われます。岩手県でも同じ意味で使われます。

「びゃっこ」の語源・由来

方言博士
方言博士

「〇〇ばかり」が転じたものと言われています。

秋田地方では「雨ばかり降る」の「ばかり」は「雨ばり降る」のように「ばり」になります。

この「ばり」の「r」が脱落して、「ばい」となり、これに指小辞の「こ」が付いた「ばいこ」が原型と考えられています。

方言博士
方言博士

この地方では、連母音の「アイ」が「エァ」となるので、「べぁっこ」や「びゃっこ」のような語形が生じました。

助手ヒヨコ
助手ヒヨコ

こうした「ばかり」から、「ばいこ」への変化のように、もともと文法形式(助詞)であったものが名刺などの実質語に変化することは、珍しいです。

「びゃっこ」の使い方

方言ネコ
方言ネコ

びゃっこすけでけれ

方言ペンギン
方言ペンギン

おう、なんぼでも。どんなことすっと?びゃっこすけるから、言うてみいな。

「びゃっこ」の例文

方言ゾウ
方言ゾウ

びゃっこすけでけれ

標準語ウサギ
標準語ウサギ

ちょっと手伝ってくれ

方言ゾウ
方言ゾウ

べぁっこ砂糖入れる

標準語ウサギ
標準語ウサギ

少し砂糖を入れる

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