方言「きなしぼ」を解説

「きなしぼ」はどこの言葉?

方言クマ
方言クマ

「きなしぼ」は京都府の方言だよ。

「きなしぼ」は標準語で?

きなしぼ

  標準語で、『やる気のない人』

方言ハチ
方言ハチ

「きなしぼ」は、標準語の『やる気のない人』と同じ意味だよ。

「きなしぼ」はどういう意味?

京都の人は、この言葉を使って、「その人はなんだかやる気が見えないな」とか「元気なさそうだな」と感じる時に表現します。

方言イヌ
方言イヌ

例えば、友達が宿題をやろうとしないで、ずっとだらだらしてる時、そんな友達のことを「きなしぼ」と言うことがあるんだ。

でもね、「きなしぼ」と言われたからといって、悪い意味だけではないんだよ。

人によっては、「もっと元気出してね」という、心配や励ましの気持ちを込めて使うこともあるんだ。

京都で「きなしぼ」と言われたら、「もうちょっと頑張ろうかな」と思うきっかけにもなります。

「きなしぼ」の語源・由来

方言博士
方言博士

「きなしぼ」という京都府の方言は、非常に興味深い語源を持っています。
この言葉は、「気無し坊」と書くことがあり、「気がない」「やる気がない」という意味の「気無し」と、「坊」が組み合わさって形成されました。
「坊」は、もともと僧侶や若い男性を指す言葉として用いられていましたが、ここでは人を指す一般的な接尾語として使われています。

方言博士
方言博士

したがって、「きなしぼ」とは、文字通りに解釈すると「やる気のない人」や「元気のない人」を指す表現となります。

この言葉は、人の意欲の欠如や活動への参加意欲が薄い様子を、ややユーモラスかつ温かみのあるニュアンスで伝えるために使用されます。

助手ヒヨコ
助手ヒヨコ

京都では、独特の文化や伝統が息づいており、その言葉遣いにもそれが反映されています。

「きなしぼ」という言葉は、京都特有の風土や人々の生活様式、価値観が形成した独特の言葉のひとつであり、地域の人々の間で親しみを込めて用いられることがあります。

「きなしぼ」の使い方

方言ネコ
方言ネコ

あの人はきなしぼやさかい、あてにならん。

方言ペンギン
方言ペンギン

ほんまやな。

あの人、気紛れでよう変わるし、頼みごとしたって、あてにならへんわ。

せやけど、そんな性格やから、新鮮でおもろいところもあるしな。ええ加減に付き合っていこか。

「きなしぼ」の例文

方言ゾウ
方言ゾウ

最近、彼、めっちゃきなしぼやんか。

標準語ウサギ
標準語ウサギ

最近、彼、本当にやる気がないね。

方言ゾウ
方言ゾウ

あの子、授業中ずっときなしぼやってて、全然聞いてへんわ。

標準語ウサギ
標準語ウサギ

あの子、授業中ずっとやる気がなさそうで、全然聞いていないよ。

方言ゾウ
方言ゾウ

今日はなんかきなしぼで、何もする気起きひん。

標準語ウサギ
標準語ウサギ

今日はなんだかやる気がなくて、何もする気が起きない。

方言ゾウ
方言ゾウ

試合の日にきなしぼしてたら、監督に怒られるで。

標準語ウサギ
標準語ウサギ

試合の日にやる気がない態度を取っていたら、監督に怒られるよ。

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