方言「しね」を解説

「しね」はどこの言葉?

方言クマ
方言クマ

「しね」は青森県の方言だよ。

「しね」は標準語で?

しね

  標準語で、『寂しい』

方言ハチ
方言ハチ

「しね」は、標準語の『寂しい』と同じ意味だよ。

「しね」はどういう意味?

「しね」は標準語でいう「寂しい」という意味です。

方言イヌ
方言イヌ

たとえば、友だちが遊びに来てくれなくて、一人ぼっちでいる時に、「しねーなあ」と感じることがあるよ。これは「寂しいなあ」という感じ。

また、お母さんが出かけて家に一人でいる時にも、「しねー」と思うことがあるよね。

これも「寂しい」という意味だよ。

「死ね」という言葉とは全然違うので、間違えないようしましょう。

「しね」の語源・由来

方言博士
方言博士

青森県の方言で「寂しい」を意味する「しね」の語源・由来、語源は、諸説あります。

1つ目の説は、古語の「しむ」が語源であるというものです。古語の「しむ」には「寂しい」「静かだ」などの意味があり、青森県の方言の「しね」も、この古語の意味を引き継いでいると考えられます。

2つ目の説は、アイヌ語の「シネネプ」が語源であるというものです。アイヌ語の「シネネプ」には「寂しい」「さみしい」「空しい」などの意味があり、青森県はアイヌ民族の居住地であったことから、このアイヌ語から借用した可能性もあります。

3つ目の説は、音変化によって「寂しい」が変化したものであるというものです。標準語の「寂しい」は、本来「さみしい」と発音されていたと考えられます。その後、青森県の方言では「さ」が「し」に変化したため、「しね」になったという説です。

助手ヒヨコ
助手ヒヨコ

なお、青森県の方言では「しね」は、寂しいだけでなく、静かだ、さみしい、空しい、つまらない、など、さまざまな意味合いで用いられます。

「しね」の使い方

方言ネコ
方言ネコ

あのな、最近あんまりみんなと会えてねえから、なんかしねーなあ。

方言ペンギン
方言ペンギン

ああ、わかるわ。わいも家におるだけで、ほんとにしねーで。

方言ネコ
方言ネコ

週末ぐらいはどっか行きたいけど、みんな忙しいんだよな。

方言ペンギン
方言ペンギン

そうだね。でも、こんなにしねと思うのも、みんなとの時間が大事だからじゃねえか。

「しね」の例文

方言ゾウ
方言ゾウ

最近、友達にあんまり会えねえで、ちょっとしねーな。

標準語ウサギ
標準語ウサギ

最近、友達にあまり会えなくて、ちょっと寂しいな。

方言ゾウ
方言ゾウ

冬になると、雪が降って外に出られねえから、家の中でしねー。

標準語ウサギ
標準語ウサギ

冬になると、雪が降って外に出られないので、家の中で寂しい。

方言ゾウ
方言ゾウ

子どもたちが巣立って行って、家がしねーなあ。

標準語ウサギ
標準語ウサギ

子供たちが巣立って行って、家が寂しいなあ。

方言ゾウ
方言ゾウ

あんたも忙しいのはわかるけど、たまには帰ってこないと、お母さんしねーだろうが。

標準語ウサギ
標準語ウサギ

あなたも忙しいのは分かるけど、たまには帰ってこないと、お母さん寂しいでしょう。

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